2月、ディズニーシーに来ました。
今年もこの時期のパークはミニーに染まっています。
いや、
染まってないか…
どうであれ、今は「ミニー・ベスティーズ・バッシュ!」というイベントが開催中であるはずだ。
この時期、ミニーに罪はないし、好きな人には申し訳ないが、メニューというメニューが赤色に染まっているのが耐えきれん。
【公式】東京ディズニーリゾート スペシャルイベント「ミニー・ベスティーズ・バッシュ!」 | 東京ディズニーリゾート
こんな国で何食べようかなと思ったときに、ポルトフィーノのカツレツをまだ一度も食べたことがないなと思いました。
【公式】スペシャルセット|おすすめメニュー|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート
デザートもあんまり赤くないし、カナレットの予約も取らなかったし、牛カツデビューするなら今だ。
というわけで本日は
カフェ・ポルトフィーノでミニー・ベスティーズ・バッシュ!スペシャルセットを食べる回
をお送りします。
- メディテレーニアンハーバー:カフェ・ポルトフィーノ
- ミニー・ベスティーズ・バッシュ!スペシャルセット
- リボリータ(ベジタブルとベーコンとパンのクリームスープ)
- 牛サーロインのカツレツ、カポナータ風ソース
- チーズケーキ、ミックスベリーソース添え
メディテレーニアンハーバー:カフェ・ポルトフィーノ
入口に近く、メディテレーニアンハーバーの目の前という、園内では一番土地代が高そうな場所に立つのがカフェ・ポルトフィーノ。
イタリアの漁村ポルトフィーノをモデルとした港町の中心となるレストランは、当然イタリアンレストラン。
中心メニューはパスタだけど、お店の名物は多分ロティサリーチキンで、最近は牛カツ屋としての活躍が著しい。
いわゆるミラノ風カツレツってとっても好きなので、ポルトフィーノ風カツレツも楽しみ。
バフェテリアサービス
トレイを持って列を進みながら好きな料理をもらって最後にお会計する「バフェテリアサービス」のレストラン。
スペシャルセットの場合は一番最初にそれを告げると、次々とセットのメニューを渡してくれる。
意思決定はドリンクの場面で必要になります。
ソフトドリンクはセットに含まれており、追加料金払うとアルコールや素敵なドリンクに変更できます。
スパークリングゼリードリンク +280円
スパークリングワイン +680円
舞浜地ビールハーヴェストムーン +560円
ハーヴェストムーンSサイズ +230円
ここでは少しだけ飲みたかったのでハーヴェストムーンのSにしました。
実はこの日の昼にも1回ポルトフィーノに寄ってて、山盛りスパークリングを飲んでしまっていたし、このあとビリーヴもあるので飲み過ぎはいけない。
昼の山盛りスパークリングワイン。
これで1杯1000円は現在のパーク物価でいけばお得なんですけど、こんなに飲みたくないときもあるから普通にグラスワイン800円とかも用意してほしい。
2月にしてはとても暖かい日で昼はテラスが快適でしたが、夜はさすがに店内で食べます。
ミニー・ベスティーズ・バッシュ!スペシャルセット
2980円(税込) 販売期間:~2023年4月9日
無事席に着きました。
こちらのスペシャルセット、パンやごはんなどの主食がついていませんが、特別大食いでなければ頼む必要はないと思います。
カツのボリュームがすさまじい上に、スープ、デザートも食べ応えがあります。
クラフトビール(ハーヴェストムーン)Sサイズ
セットに追加 +230円 単品価格550円(税込)
まずは舞浜地ビール、ハーヴェストムーン。
このビールは舞浜イクスピアリで作られてます。地産地消。
ビール工房隣接のレストランもおいしいよ。
Sサイズは量は減るものの、ワゴンで買う750円の一番搾りやハートランドよりも安いですし、ちょっとビール飲みたいってときにおすすめ。
リボリータ(ベジタブルとベーコンとパンのクリームスープ)
まずはスープ、リボリータ。
名前がミニーさんの特徴である「リボン」に似ているという理由でセットに加わったことが想像に難くない。
(2022年のミニーさんイベントセットのスープもリボリータだったようです)
トスカーナ地方の家庭料理・リボリータ
私は「そんなポケモンいそう」と思ったんですけど、リボリータというのはイタリア・トスカーナ地方の家庭料理。
Ribollitaは「Ri=再び」「Bollita=煮込んだ」みたいな意味で、余った野菜や固くなったパンを煮込んで作るスープみたいなものらしい。
だから味付けとか具材に定義はなさそうだけど、白いんげん豆とかキャベツなんかがよく入るみたい。
「冷蔵庫のクズ野菜一掃メニュー」とか、「冷凍庫のいつのものか分からない冷凍ごはん消費メニュー」みたいなノリですかね。
こちらのリボリータはクリームベース。
具材は何種類かの豆がどっさり入ってます。
パンはほとんどスープのとろみになってる感じで、言われなければ、言われてもパンが入ってると思わないレベル。
豆以外のお野菜も形が分からないくらい煮込まれてるので、ほとんど「豆のクリームスープ」って感じですね。
野菜の旨味たっぷりでおいしいです。
私はこういう豆たっぷりスープは好きですが、ほとんど豆のスープといってもいいくらいなのにメニューや説明に一切「豆」の文字がないので苦手な方には罠かもしれない。
とにかく具材もたっぷりで食べ応えもあり、野菜とベーコンの旨味が溶けだした味わい深いスープで、あったまるしおいしかったです。
牛サーロインのカツレツ、カポナータ風ソース
さて、カツです。
皿からはみ出さんばかりの巨大カツ。
ボリュームがすごいというイメージは持っていたものの、思ってるよりも大きい。
ジェノベーゼソースをまとったリボン型のパスタ。
このリボン型のパスタはファルファッレといい、ファルファッレとは蝶々のことです。
これ自体はまあまあでしたが、パスタの下のカツが水分でビショビショなのがちょっといやでした。
横に添えといて欲しい。
カツは噂に聞いていた通り、薄くて固め。
これ以上ギチギチだとふざけるなって感じになりそうだけど、ギリギリそうはならんところで踏みとどまっている。
こういうカツはレモンしぼっただけで食べる方が好きなんだけど、それだと正直きつい。
1枚食べ切るには胸焼けしそう。
でも今回はこのカポナータ風ソースが爆裂に美味!!!
トマトの強い旨味に、入れすぎなくらいのブラックオリーブとニンニクが利いたガツンとくる味わい。
そして酸味のあるケッパーのアクセント。
こんなにオリーブばっかり口に入ることが過去にあったかというくらい、どこをすくい上げてもブラックオリーブが入ってる。
これおいしすぎる…
瓶に詰めて売って欲しい。
これによりカツレツは
ソースを乗せるための板
になったので、カツレツ自体の評価はなんかよくわからなくなりましたが、この一皿は間違いなくおいしかったです。
ほとんど「オリーブのトマトソース」問題
しかしカポナータ風ソースというメニューからは想像しないソースでした。
カポナータ「風」だし、カポナータにもいろいろあるだろうし、オリーブが入ることもよくあるだろうけど。
カポナータっていうとナスとかパプリカとかそういう野菜がトマトで煮込まれたものがまず想像されると思います。
一応パプリカとか玉ねぎとかナス?ズッキーニ?みたいなものとかが細かく刻まれて入ってるのは確認できた。
そうはいっても先程の豆スープ同様、具として主役を張ってるのは完全にブラックオリーブ。
すっごくおいしいけど、メニュー情報からでは想像できないものが出てきますね、さっきから。
(意外とケッパーの方はメニューにも書いてある。そっち?)
ブラックオリーブとケッパーのトマトソースといえば「プッタネスカ」(娼婦風パスタ)が真っ先に思い浮かびます。
もしかしたらシェフは「プッタネスカソース」で提出したけど、娼婦風はダメだろって上に言われたのかもしれない。
あ、もしかしてまた「オリーヴ!~シーオブドリームス~」してる?
カナレットのパスタ同様、オリーブが好きな人にはたまらないメニューだと思いますが、オリーブ苦手な方は注意かもしれません。
チーズケーキ、ミックスベリーソース添え
デザートのケーキです。
急に画質が荒くなったのは単体の写真を撮るのを忘れて一口食べてしまったので、全体写真から切り取ったからです。
デザートは、ミニーが大好きなチーズをたくさんつかった、なめらかなチーズケーキです。
ミニーってチーズが大好物だったの。
ネズミじゃん。
メインのチーズケーキはなめらかで濃厚なベイクドチーズケーキ。
削られてる白いものは人生の経験上ホワイトチョコレートであると推測できますが、チーズでした。
パルミジャーノ的なチーズが削られたもので、甘みは一切ありません。
「特に今甘いものは欲していないけどセットでついてるからまあ食うけど」状態ではあったので、ベイクドチーズケーキなのもいいし、塩味のあるチーズがトッピングされているのはさらにいいです。
それでいうと上に甘いクリームがかかってるのは若干マイナスだけど、ベリーソースもさっぱりしてるしボリュームに殴られているセットにあってもなかなか好印象。
で、この丸いのが2つ乗ってるんですけど、謎なんですよね。
流れから行くとこれもチーズか何か?
口に入れると味がない。
なんかもにゅもにゅとしている味がない何かである。
当然、メニューを確認してもこれが何なのか書いてはいない。
もうそこは期待していないけど、マジで何???
…モッツァレラチーズ…???
そういえばモッツァレラチーズが乗ってるみたいな話を聞いたような気がしてきた。
モッツァレラといってももちろんフレッシュなものではありません。
フレッシュなものでも何の味付けもなしにそのまま食べることはあんまりないと思うんですけど、おそらく冷凍品でみずみずしさのないモニュモニュした味のないチーズはなおさら生でそのまま口に入れるものではない。
単体で食べてもケーキと食べてもブルーベリーソースをつけてもなんのポテンシャルも発揮しない。
虚無を食むような時間だった。
なぜこんなこと…
ハート型のチーズが乗らなかった世界線
これあれか、ニューヨークデリのと一緒で、本来はハートが乗るはずだったやつか。
もしかしたらこっちのハート型のチーズは生で食べてもおいしかったのかもしれませんね。
それにハートなら「味とかじゃなくてハート乗せたかったんだな」と思えるだろうし。
これに関しては何か深刻な事情があったんでしょう。
ニューヨークデリのサンド方は変更後のビジュアルインパクトがやばすぎたせいか話題になったのを見かけてたんですが、ポルトフィーノもそうだったんですね。知らなかった。
変更後、口のモンスターでしかない。
(このサンドおいしかったです)
もう疑心暗鬼になってるので、まさかこのリボンも…と思ったけどこれはチョコでした。
という罠の多い定食でしたが、おおむねおいしかったです。
また気になるカツがあったら食べに来ようと思います。
罠も多いけどとにかく量が多いので、食べ歩きしたり間食をしていると食べ切るのがつらいかもしれません。
間食すると完食がつらい。
私からは以上です。